拙者の事件簿 -世界でたった一つの記述-

「もうしわけ有りません」が「もうしわけアリアン船」になることだってある!


先日の入手物であるラジカルザッパー…これを作ろうと思い立った理由は拙者が俄かとはいえバーチャンロンファンであり、テムジン派生機である747JとHはことにお気に入りだからである。
だがそんな拙者の手元には資料があまりにもない。
バーチャロンの素晴らしい所の一つにそのビビットなカラーリングがある。
あれだけの色をふんだんに各所にブチまけたデザイン性は賛否両論ではあるだろう。
実際747Jを見たとき、「あの黄色い斑点は病気かと思った」と某氏もおっしゃられていた位だし。

手元に資料がなければどうするか、幸いネットという情報伝達手段がある。拙者もまずはGoogle先生に聞いてみることとした。

キーワードは「テムジン」 「747J」でいいか…。


この時、拙者はすでに罠に陥っていた。だがこの罠は狡猾で、深淵であった為、如何に常時トラップサーチが発動しているHucastである拙者でも、気づく事が出来なかったのである。


検索結果は4秒で表示された。だが、そこにかかれた文字に拙者は目を疑った…





それは拙者のよく知るナイスガイ、ハイアームズ殿のブログのはずだ。
拙者にとって、氏とはPSO以来の友(と勝手に呼んでいる)である。
ワイルドアームズやSDガンダム、そしてトランスフォーマーに造詣が深く、またゲーム音楽に関しても一家言を持つ。その反面ZUNBAなどの趣味も持つ、じつに多才にして思慮深い男だ。そんな彼がバーチャロンに見識がないはずがない。(二重否定)

さすがアム殿、TFに留まらずチャロンにおいても世界の冠たる検索王者Googleに認められるとは!!
拙者は痛く感心してそのページに目を通す。
残念ながら拙者が望んだような内容ではなかった。だがここで拙者は言いようのない疑問を感じた。


なぜ…なぜにこれが1番でヒットするのでござろう、と…。


それは2008年10月16日の記事。題名は第48回全国模型ホビーショーとある。
それほど深く突っ込んだ内容では…いや、うん、当時のバーチャロン模型市場を伺わせる興味深いものではある。だが、それだけだ。むしろ当人はカノントータスに感激している様子だし…。

拙者は思考の渦に巻き込まれ、波間漂う難破船のような気分だった。
残念ながらもう泣かないでと声をかけてくれる御仁はいないので一人で立ち直るしかない。
しかし今の状態はFFで最初に入った森でいきなりモルボルにバックアタック喰らって、全てのバットステータスをもらってしまっているのに手元には金の針一本しかないとか、そんな感じであった。

拙者はおもむろに席を立ち、キャビネットからマイ「ネスカフェゴールドブレンド-期間限定30g増量版-」を取り出すと初期型STARBUCKS COFEEタンブラー―――なんとNY土産である―――を用いて濃いめに淹れた。熱く苦いそれを舌をやけどしない程度にすすりながらもう一度心を落ち着け、問題のハイアームズ殿の記事を睨む。


つぶさに


そしてじっくりと


「あ」


拙者は違和感を覚え慌ててブラウザをバックさせる。そう、先ほどの検索ページに戻ったのだ。

そして…拙者は気がついた。

「747Jが…7474Jになっている」

拙者は衝撃を受けた、つまりこういうことだ。
拙者がタイプミスをすることで、Googleの検索は当然その単語で検索をする。
無論世の中にはテムジンには7474Jという形式番号は存在しない。
存在しないがゆえに他のページは出てこない。
出てくるのはハイアームズ殿のページのみ…。

嗚呼、なんということだろう。
ハイアームズ殿は拙者のようなにわかチャロンファンを許さなかったのだろうか?

だからこそ、こうして有りえないようなタイプミスのページを作り、引っかかる拙者を淡々と待ち続けたのだろうか?

―――蝉は、蛹から孵化するのに7年かかるという…。(※確かめた人はいないそうです)

このページは2008年…つまり3年、3年もの間虎視眈眈と狙っていたのだ。
拙者がいつか、7474Jと打ち間違えて検索することを見越して、なんという深慮遠望!
戦慄すら覚える。拙者は彼の掌で踊る哀れな猿にすぎないのか…。

拙者は打ちひしがれる重いで画面を見る。2008年10月。…顧みると、当時の拙者の記事はG.S.S.製ストライクの製作記事一色。ネトゲもおろそかにしていた時期だ。

そこで、最後のパズルのピースが埋まった。



なんという愚かさでござろう。拙者は今にして漸く理解した。

彼は、当時すさんでいた拙者の為に、その為だけに、あえてわざと間違えたつづりであの記事をしたためたのだ。
いつか拙者がテムジンの模型に手を出すと。その時、この当時の嘆きを忘れるなと知らしむるために、その為だけに誤表記を残したのだと。
長年ブログを続ける氏にとって、間違った情報を発信することは、どれだけ辛いことだっただろうか。
だが世を惑わすような誤表記をしてでも、氏は拙者に訴えかけたかったのだろう。
雷に打たれたような衝撃が拙者の内面を揺さぶった。

いま、拙者はちれぢれになった思考を繋ぎとめてタイプしている。

窓から見上げた冬の空に、サムズアップするハイアームズ殿の顔が見えた気がした…。
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