PSO食いしん坊万歳(マンセー)03

その日、ハイアームズ氏のところに届けられた荷物には差出人の明記がなかった。
だが彼はそのことを別段いぶかしむでもなく、電子レンジ型の解析機に放り込む。
ややあってグリーンのランプがともる。電子サイズのマイクロマシンによる解析では
ガスや爆発物といった危険な兆候は見受けられない。ついでに解析機の液晶で内部構造体のワイヤーフレーム画像を表示し、トラップの類いも確認を済ませる。が、そこで彼は頭をひねった。
そこに映し出されてたのが8mmのオープンリールフィルムなどという骨董品だったからだ。
ややあって、彼は映写機を用意すると、そのテープを壁に映した。

■第三回 バルシャークの姿煮

ラグオル食いしん坊万歳、今日はバルシャークの姿煮です。

「はい、バルシャークは栄養価も高く体が温まります。姿煮は香辛料を用いて臭みを飛ばしますがそれによっていっそう食欲が促進されるわけです」

寒い季節にはうってつけのお料理ですね。

「ええ、そんなわけで今日はちょっと足を伸ばして洞窟3へ、ZANさんに行ってもらってます。ZANさん?」




…?

「応答がありませんね」

…えーと、ZANさーん?

「やっぱり応答がありませんが、これはもしかして」

あーっと。やっぱりですか?

『しくしく』

あ、戻ってきたようです。ZANさん?

『いきなりサーバーから切断されたでござるよ』

やっぱり。

「なるなる」

まあ、仕方ないですよ。気を取り直して洞窟3へ向かってください。

『…いや、それが…』

何か問題でも?

『サーバーから切断されたら出しといたテレパイプが…』



『消えてしまって、いけなくなってしまったでござる』

「……」

えーと…え? もう放送時間いっぱい? …それでは皆さん、また来週も見てくださいね。

『んっが、くっくでござるよ・・・トホホ』


テープが終わると、彼はため息をついて映写機から取り外し、ダストシュートにフィルムを捨て、それからふと呟いた。
「…しまった、不燃ゴミは今朝だったか」

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