ラグオルじゃぁ、二番目だ。

その日、Selpaが軒先に回ると、DANが縁側に腰掛けて、武器の手入れをしていた。
それが銃なら納得し、そのまま通り過ぎたSeplaであるが、この時DANが手入れしていたものは普段見慣れたそれらではなかった。
「?どうしたんです、その剣は?」
そう、並べられたのはヤマト、ムサシ、サンゲ、七支刀、普段DANが使わないものばかりである。
「うむ、四天の書を手に入れる為に必要なのでな…チェックがてら手入れをしてたんじゃ」
「ああ、あのクレアとかいう人の依頼ですね…」
そう言ってSelpaもおかれた武器に目を留める。よく手入れされ、刀身は輝いている。
その刀を一つ一つ見ていて、あることに気がついた。
「アスカが、ありませんね」
クレアの取引にはここにある刀ともう一つ、アスカと呼ばれる双剣が必要だった。
「アスカ、飛鳥か…」
老人が遠い目をして空を見上げる。とはいえ、此処の空はパイオニア2内部に映し出されたホログラフにすぎないのだが…。
「フム…」
やおらDANは立ち上がり、納戸からごそごそと一本のギターをとり出す。
「?」
ぢゃらん
ベルトを肩にかけて弦をはじく。何処にでもある白いアコースティックギターだ。
「ちと出かけてくるぞい」
「はあ……って、この武器の片づけはどうするんです?!」
「………」
何かを小さく口ずさみながら、DANはギターを抱えて出ていってしまった。
そこへ、台所からエプロンを外しながらZANが出てくる。
「どうしたでござる?」
「いえ、DANが…」
「? あ、これは…」
ZANも軒先に並べられた刀を見て声を止める。
「そうか、飛鳥でござるか…」
「知っているのですか、ZAN?」
富樫のようなセリフをSeplaが言う。
「ああ、今のあやつは復讐の風、熱い風。そっとしておくのが良かろう…」
「?」
その後、ラグオルに「剣アスカを落とすのはお前か!」という声が木霊したとかしなかったとか。

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