ぽろりもあるでござるよー。

その日、拙者は珍しく早くECOにINすることが出来た。
「わはははは! 皆の衆! こんばんわでござるよ!」
だが誰もいなかった…。

仕方がないので光の塔A-20まで移動をする。未だ誰も来ない。
く、早くこれれば皆とどこかに行けるかと思ったのに。
最近遅くINすると大抵皆どこかに行ってしまった後でペット育成(in東海岸飼育場)とかペット育成(in南回廊)とか
ペット育成(in軍艦島)しかやることが無かったのでござる。
おかげでアイオーン(白狼)が呪文詠唱と魔法攻撃力を除いてカンスト…。

ゲフンゲフン。(閑話休題)

A-20で暫く狩りをするが誰も来る気配がない。
そこで拙者は一次中断して風呂をあびて、再度INし直す。
そうした所漸くハカセが見つかった。拙者がかくかくしかじかと話をすると

「ふむ、では私の宝箱探しと合わせて新MAP見学にでも行くか?」

新MAPは人魚の島。そこの敵はさほど強くないが、そこに行き着くまでは大変だという。そして帰るのも…。
最初は鋼屋で、という声もあったが憑依Lvの問題で結局拙者が行くことになった。
モーグシティで密航屋を見つけて…ってディアマアント?
「いえ、ディアマントの親戚の友達の従兄弟のお隣さんです」
…いや、全然他人だし、そうは見えないでござる。

なんとかその密航屋から軌道エレベーターらしき建造物の前までたどり着き、そこでガラム・マサラ殿、レウ殿たちと合流。いざ、出発!
と、しようとしたら、なんとこの塔もアクロのアップタウンと一緒で憑依抜けが出来ないと判明;
まだイベントをこなしてない拙者はガラム殿に憑依して鍵で一気に塔を飛び越して人魚の島…の水牢に。
「がぼがぼー(ついたどすえー)」
「ごぼがばごぼぼ!(なんで水の中!)」
「がぼぼお、ごぼがぼぼごぼ(突っ立ってると、HPがすぐになくなるぞ)」

まったく、こんなことならシュノーケルをもってきたのだが;
ハカセにはやし立てられるようにしてなんとか水牢をぬけて、人魚の島に。
ぜぇぜぇ…つ、ついたでござるな
「ああ。さて、じゃあヤドカリを狩るぞ」

ヤドカリ?

「ああ。そいつのレアドロップの真珠貝を手に入れるんだ。それを精製して真珠がでると、
それを使って帰ることが出来るようになる」
ふむ? それがないと帰れないということか。
「そうだ。そしてこれがなかなかのレアでな、まず真珠貝自体がドロップしない。その上さらに精製で外れると
貝殻になってしまう。…皆出なくて苦労するのだ;」
それは拙者も聞いていた。先日行った九条殿も、千吏殿もかなり苦労していたようだ。
「かくいう私も先日2時間かかったんだが一つもでなかった…」
…ハカセ、それはリアルラック低過ぎでござる。
「やかましい! とにかく行くぞ! …あ、あと宝箱が出たら一つ譲ってくれ。それを使って買い取りをかけたい」
ふむ。承知。

そして拙者は新天地、人魚の島を散策し始めた。

たしかにヤドカリはさほど強くはない。HPがそこそこで、自己回復するが大体4本で倒すことが出来る。
長丁場を想定して矢の材料を1000本分持ちこんでいる。単純計算で250匹、誤差を含めても200匹程度は狩れるはずだ。
これならなんとかなるでござろう…。
暫く狩りを続ける。
ざっと周りを見渡し、目標を補足すると矢をつがえる。
攻撃を始めると同時にまた周囲を見渡し、次の目標を定める。
攻撃が終わると次の目標に矢を射掛ける。そしてまた周囲を見渡す。
これを繰り返して50本くらい消費した頃に一個目の真珠貝が出た。

ぽろり

お。ハカセ、出たぞ。
「Σなんだと?!」
…いや、なんだとって…。
「く、判った! いま精製してやる!」
暫くすると別の場所で狩りをしていたハカセがやってきて精製してくれた。
なるほど、これが真珠でござるか。
「おお、おめでとうだ!」
うむ、かたじけない。
拙者がそういうと今度は遠くからレウ殿の声が…。
「宝箱げっとぉぉ」
あ、ハカセが欲しがってた奴だ。
「おお、おめでとう!」
声は明るく、顔には苦悩の色がうかがえたが、拙者はあえてそれは黙っていた。
そしてまた狩りにもどる拙者達。
暫くするとガラム殿、レウ殿も真珠貝をゲットした。
そして拙者は…。

ぽろり

うっ。
「どうした?」
あー、すまん、ハカセ、精製頼む。
「Σまたか?!」
いや、またかっていうか…うん、頼む。キャパッた。
(※キャパッた=キャパシティーオーバーした=動けない)
幽鬼の如くハカセが寄ってくる。
「ふ、ふふふ、ふふふふふ。さあて、どうしてくれよう」
いや、見てないで助けて下され。ほんとに。
「精製しないで放置してやろうか?」
そんな放置プレイはいらん!
なんだかんだ言いながらハカセが精製をかけてくれた。

よし、3個精製したぞ

「Σなんだと?!」

いや、だから真珠貝3個持ってたんで重かったんだが。
それを聞いたガラム殿がぽそりと漏らす。
「ZANはん、絶対運を無駄使いしてはりまんな」
…個人的には運命に絶対量はないと信じたいのだが…。
「えええい! 分けの判らん運を使いおって!」
憤慨するなハカセ、ほらここって弓にはすっごい楽なのでござるよ。
見ると周りはブースト背負ったりとかブースト背負ったりとかブースト背負ったりして死に物狂いで徘徊してる。
「くっ、おのれぇぇぇぇっ」
わなわなと拳を振るわせたあと、ハカセは俯いたまま走っていってしまった。
まあ、人生いろいろあるぞ、がんばれ。
その後誰も当たりを引くことなく暫く狩りを続けると、夜も更けてきて、ガラム殿が限界を感じ始めた。
「そろそろツライでおすな」
うむー。そうでござるなぁ。
「だがせめて私も一つは、一つはっっ!」
あれ? さっき拾ってなかったか?

「…貝殻だった」

……。

そうするとあれでござるな、ハカセがゲットすればトゥルーエンド、拙者がゲットするとバッドエンドでござるな?
「ぶはっ ZANさんそれヒドす」
…そういうがな、レウ殿。おぬしがゲットしてもバッドエンドだぞ?
そして暫くするとガラム殿がリタイア宣言。
チキンレースは拙者・レウ殿・ハカセの三人に絞られた。
まあ、さすがにもう拙者の方は出ないかな、と思った矢先。

ぽろり

と真珠貝がドロップ。拙者固まる。
こ、これはあれか? やっぱりバッドエンドか?
拾うことを躊躇っていると、ハカセの雄叫びが聞こえた。
「おおおお! よっしゃぁぁぁぁ!!!」
あ、ゲットしたか。よし、拾おう。(ひょい)
「精製も成功したぞ!」
おめでとうハカセ。
「おめでとう!」
「ああ! ありがとう」
涙声でハカセがいう。
「あ、こっちも拾ったー」
Σうあ、先を越された? やるなブライト…じゃなかったレウ殿。
それを聞いたハカセが笑顔で精製に向かうと答える。イイ笑顔でござるな、ホンット。
で、通りがかったハカセを捕まえて、こっちも精製をかけてもらうよう頼む。
これはあれか。三人同着でハッピーエンドというやつか。
そう考えながらまたヤドカリを視界にひっかけ、矢をつがえる。

ぽろり。

え?

今日の報酬:真珠貝5(真珠4 貝殻1)

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