ひさびさに

最近久しぶりに小説をいくつか買ったのでご紹介。

●厭魅(まじもの)の如き憑くもの
という推理小説を購入。以前から気になっていたのだがハードカバーのため、手が
出なかった一品。
しいて言えば横溝正史の色合いのような作品で、表紙から異様に引き込まれ、
出だしの文章をちらっと読んで即購入。

内容は…推理小説ゆえあえてここでは申し上げませぬが…河から帰ってくるシーンは
かなり怖かったでござるな;

この作品は流浪の幻想小説家刀城言耶(とうじょう げんや)を語り手とした
シリーズものの第一作であり、すでにハードカバーのほうは続編が刊行されている。
早くそちらも読んでみたいものでござる。(無論単行本にならないと買えない)

●仮面ライダー 【完全版】
いわずと知れた石ノ森章太郎原作の特撮番組、仮面ライダー(初代)の小説版。
もとはマガジンノベルズというレーベルで講談社から出ていた二冊<誕生1971>
<希望1972>に、続編の<流星1973>を書き下ろした完全版がエンターブレインから
出版されていた。小説といっても見慣れたサイズではなく、海外のペーパーバックの
ようなB5変形サイズの為、刊行されていたことすら気づかなかった御仁もいたと思う;

内容は無論皆が知ってる仮面ライダーのお話なのでござるが、チョット違うのは非常に
リアルに作られている、という点だろうか。リアルなのは別段SF的な設定考証が、
というだけではなく組織や人間描写が、といったところである。よくある現代版
リニューアルなどではなく、ちゃんと設定当時の時代背景1971年から1973年までを
舞台とした所もなんとも渋い。惜しむらくはそうした時代背景を匂わす描写が
もうすこしあっても良かったと思う。が、そこは行間を脳内で埋めてぜひ読んで
もらいたい。

なによりハヤトがすごい。
主人公本郷猛より先にショッカーに改造され、失敗作として廃棄され、それでも抗い、
本郷猛に『仮面ライダー』という名を贈る男。

「天国だな、この国は」

このセリフが非常に心に残っている。自らの生い立ちを主人公、本郷猛に語るシーンだ。
日本贔屓の祖父に反発し、日本を嫌い、否定する為に渡来し、拉致された。
その国をこう断言する。かなわない。まったくかなわない。

ひさびさにすごいキャラクターを見せられた作品でござった。

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