拙者とレイシック その1

 新年度となって、拙者もイロイロと身の回りのことを見直し始めた。
 ここ数年で拙者自身を取り巻く環境が劇的に変化している、仕事、棲家、etc…。
 そこで保険も見直してみようと十数年来のやり取りをしている保険屋さんに相談した所、ある事実が発覚した。
 「あ、斬奸さんの保険はレイシックも出ますね、手術見舞い」
 …なん…だと?

 というわけで4月の終わりにやってきたのが有楽町にある大手矯正眼科。

 ビルの3フロアを占有するという大型病院である。
 手術自体はほんの30分で終わる。入院の必要はないなど事前情報をもとに検査に訪れたわけなのだが、まずはその広さと客の入りに驚かされる。まるで免許更新センターのような賑わいだった。
 で、ここで拙者どーすればいいのでござろう?
 待たされること20分、漸く声が掛かると奥の部屋に通される。そこは眼球検査用の機材がずらーーーっと並んだ大広間であった。
無論これらがすべて違う機械というわけではない。違う種類の機材が1セットごとにテーブルに並べられ、そのテーブルが大体30卓くらい、ならんで次々に患者が送り込まれているのだ。
 無論拙者を待っていたのはそれらの機材による検査につぐ検査。3種類の機材の前に順繰りに座らされ、検査を終えると今度はおなじみの視力検査を念入りに行われる。
 その後、今度はカーテンで区切られた暗い部屋へ通される。そこでもまた3種類の機材の前に座らされ、検査をされていく。
 これで漸く終わり、と思ったら今度はまた普通の明るさの待合室に通される。次は眼球の黒目の検査とか。
 しかしここまで順繰りに送られ待たされていると、なんだかベルトコンベアーの上に乗せられたような気がする。そして長い; 時計を見れば来院してからもう二時間近く掛かっていた。
 「斬奸さ~ん、こちらへどうぞ~」
 若い看護婦に通され、カーテンで仕切られた診察台の上に。
 「瞳孔の奥を調べる為に点眼液で瞳孔を開きます~。しばらく視力調整がうまくいかなくなりますが~、お車の運転とか大丈夫ですか~」
 瞳孔開いて運転は出金だろうなぁと思いつつ首肯すると、ぴぴっと点眼液をうたれた。
 「天井見ててくださいね~」
 天井を見上げる。知らない天…ゲフンゲフンなんでもござらん。どこにでもあるOAボードの天井だ。
 そんなことを考えていると看護婦がとんでもないことを言った。
 「はい~、それじゃあ瞳孔の厚みを測るために触りますねー」
 …はい?
 黒目は白目と違って痛覚がある。だからホコリが入ったりして違和感を感じるわけだ。拙者、眼鏡が煩わしくてハードコンタクトをいれようとしたところボロボロ涙が出てどーしようもなかったので断念した記憶が…。
 ぴとん。
 って回想するヒマもナシでござるか?!
 ぽよんぽよん、ぴとん。
 「ん~、もう一回計りますね~」
 ぴとん、ぴとん、ぽよん
 拙者なすがまま。
 「はい、左目もはかります~」
 ぴとん、ぽよんぽよん
 なにやら細い検査器具で瞳孔を突っついている。あんなものでなにが分かるのか分からないがとにかく黒目の厚みが分かるらしい。痛みはないが…あ、なんかつっついてる感覚が分かる(嫌。

 その後、医師による問診がおこなわれ、拙者は解放された。
 結局その日は3時間以上、ここに拘束されたことになる。

 追記
 瞳孔を開く薬とやらは2時間以上その効果を発揮し、一定距離(約1m20Cm)以外では焦点が合わず、手元も奥もぼやけるという大変笑える状態になり申した。
おかげでパソコンつかいづらいったら;;

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