拙者とWF2010 その03

第五章・ものづくりの現状

それぞれの目的の物を購入、あるいは買い逃した拙者たちは憩いのモールで集合し、全員でぐるっと見て回ることにした。

まずは端っこの成年指定ブース…。
ここは身分証などで年齢確認をしてからでないと入れてもらえない、いわゆる子供は見ちゃダメ系な造形物を主に扱っている。中には別の理由からこちらに入れられているものもあるので一概にそればかりというわけではないのだが…土方殺人拳とか(爆)。
むしろ通常ブースにあって「どうしてこれがコッチ側にあるのか」と首をひねるようなものもあったりするのだ。
今回はこちらにも目的があった。その業界では有名な『裸族の人』というハンドルネームの方の追悼展示があったからだ。
その展示と、遺品整理の販売会が今回行われた。拙者も一点購入させていただいた。「末永く、おそばに置いてあげてください」というスタッフの声に頷きつつ、拙者はその場を後にした。

成年指定ブースを抜けてBブロックからぐるりと回る。今回は中古玩具を扱うディーラーが多かった。Bブロックのほぼ三分の一がそうしたディーラーであったらしい。プラモや玩具が偉い値段で販売されていた。

個人ディーラーは美少女フィギュア系が4、といったところだろうか。メカ系はほとんどなかった(涙

ただフィギュアもそうだがオリジナルの世界観をもった作品が非常に多かったように思える。いわゆる版権縛りに対する反発ということもあるだろうが、そうしたものが今後も伸びて行くのはいいことだと思った。

マテリアルやツールといった品もこうした発表の場では様々なものを見せてくれる。実演販売に近いモノがあり、現物に触ったり実際に使用させてもらったりもできるので購入判断の一助になる。
今回そうした中で気になった商品の一つにシモムラアレック社(プラッツ)の『ハイパーカットソー 0.1』というのがある。
これは今まであったエッチングツールと違い実際に刃がついたノコである。従来のエッチングパーツでは成しえなかった切れ味、切り口の美しさがウリだという。実際に斬ったものを手で触ってみて驚いたのだがたしかに自慢するだけのことはある。まっすぐに0.1の幅だけで切断されたパーツはその切り口を合わせるとぴたりと吸いつくほどに噛みあう。
手作り品の為どうしても生産本数が少なく、他のツールに比べると出回り数が少ないそうな。
ためしにレジンキャストの塊を切ってみた所きちんと引くと切れるノコギリであった。しかも断面の滑らかなこと! エッチングソーとは比較にならないと断言するのも頷ける一品でござった。出回ったら是非手に入れたい。

ASSEはまた社名変更らしい。瞬間接着剤は会場特価で2個で500円。9個で900円というのでもちろん9個買った。…使い切る前に固まっちゃわないように気をつけねば;

イエローサブマリンの関節技。今回引き出し関節が新発売になり、展示されていた。
球体関節は可動フィギュア系で定番となっている。こちらも会場限定カラーがあったので
合わせて購入した。3枚買うと1枚ついてくるというので6枚買い込んで2枚オマケしてもらった。

まん点工房ではガングリフォンが飾られていた。それとは別にポリキャップが通常500円が200円になっていたので2枚購入。

「買いすぎ?」
「買いすぎだな」
え、そうでござるか? これでも自重してるつもりだが。

第六章・戦士の休息

そうして見て廻ってる間に1時を回ったところで参謀長が口を開いた。
「提案がある。一端荷物を車に置いてこないか」
たしかに荷物が邪魔だった。拙者たちは会場を出て車に向かう。風が強く、冷たかった。
いつもだったらもう帰る時間だ。大体拙者たちは午前中しかイベントにいない。だが今回はまだ全部を見きれてないのでもう一度会場に戻ることになる。
帰りがけ、小休止として売店前のテラスで缶ジュースを購入。参謀長は「あったかいものでなくちゃ!」と熱いコーヒーをあおり満足。お嬢はタコ焼きを頼み「コレジャナイ」感で一杯に。拙者はブラッドオレンジジュース、生き返る。

第七章・ワンフェスはトラップが一杯

Aブロックを見終わった拙者たちは休憩をはさんでBブロックに突入。拙者はそこでヤスリ台を見つけた。
「どうぞ手に取ってみてください」言われるままに手に取ると黒いベークライト製のヤスリ台である。これは平面の部分に紙ヤスリを両面テープで張り付けて使う品でプラ版と違いソリが出ないのが売り。取っ手も握りやすいように工夫がされているという。
「角が丸いのが頂けないでござるな」
拙者がそう指摘するとディーラーは目をむいた。
安全設計の為、ヤスリを張り付ける面の角を丸めてあるという。
だがこうしたツールであればそこは安全性を取るよりは作業利便性を取ってほしいかな。
「その指摘をされたのはお客さんで今日は二人目です。一応、素材はベークライトですので先端部分をカット頂ければ角だしも可能だと思います」
フム。なるほど。
参謀長が何気に1本ほしいらしく、拙者は2本セットを購入し、二人で分けることにした。

ベークライトヤスリ台のブースを後にして進むと、参謀長が不意に立ち止まった。鋭い視線であるブースを見つめているらしい。その視線の先には武装神姫の改造パーツディーラーがあった。
昨今こうした神姫パーツの自作、通称:俺神姫というのがジャンルとしてにぎわってきている。
拙者は門外漢なのだが、電撃ホビーマガジンなどでキャラクターデザイナーの羽音たらく氏が関わっていたのを覚えている。
なにをそんなに穴があくほど見つめているのかと思ったら、そこには見事なホルスタイン型神姫が…。

はい? ホルスタイン型なんざあったか?
見ると人魚型をデザインされたキャラクターデザイナーの間垣亮太氏の設定による俺神姫を立体に起こしたものらしい。しかしこの完成度は…ムムム。
「なあ、この神姫…」
「うむ」
「「L.Strikeへの土産にぴったりだな(でござるな)」」
拙者たちは脳内で『L.S殿コレ買うよね? 答えは聞いてない!』という問答のあと、購入に踏み切った。

ディーラー名:青銅CERCUS 武装神姫リムノレイア改造パーツゲット

そんなすったもんだがあって、いろんなところで談義、購入をしていくとBブロックが終わった時点ですでに3時を回っていた。

時間が全然足りない。CDEブロックはさらに個人ディーラーの割合が高いゆえ、時間がかかることが懸念された。こうなってはもう全部回るのは無理となる。拙者たちは事前チェックで見ようと思ってたところを先に回ることにした。
まずお嬢が見たいと言っていたブースへと向かう。途中、拙者はえらく目を引く品を見つけた。『仁工房』さんによる作品。発明者の芹沢博士をして「悪魔の発明」と言わしめた水中酸素破壊剤、オキシジェンデストロイヤーのカプセルである。
実物大のプロップであるそれはいい感じに錆を浮かせていた。ちゃんと中央の球体も開閉可能だという。
「持ってみますか?」
気さくに話しかけられた拙者はおずおずと手を伸ばし、それを持つ。ずしりと重い。

まさかこの身でゴジラを倒した最終兵器を持つ日がこようとは!!

そしてハタと気付くと、参謀長と拙者しかそこにはおらず、お嬢は一足先に目的のブースへと行ってしまっていた。…コレの良さがわからぬとは。
「仕方ない。お嬢はこっちで回収して連れてくるから、そっちは見たいところへ先に行っててくれ」
拙者はブース番号を告げてから参謀長と別れ、目的のディーラーのところへと向かう。が、そこはすでに撤収後であった。
時刻は4時を回っていた。これは本気で他のところは見て回れそうにないでござるな;
改めて拙者は他に見たかったところはないかと外部記憶装置であるiPhoneを開く。
事前のメモを読むことで、忘れていたところがあることに気がついた。

参謀長たちと合流すると拙者たちはすぐにそのブースへと向かった。
「…あった」
机の上に置かれた箱を前に、言葉がつい、口に出た。
「「ほほう、それはよかった」」
声はディーラーブースの中から聞こえた。
そこには腕組みをするペンタゴンとブラックホールがいた。
「うむ、少年、君は実に運がいい」
そうのたまうブラックホール。いや、拙者少年というには無理が…。
「これは最後の一個。これを買い逃せば二度と手に入らない品だ」
拙者の意見はスルーしてペンタゴンがうなづく。
「さあ」
ずいっと迫るブラックホール。
「さあ」
ずずいっと迫るペンタゴン。
「「さあ!」」
ずずずずいっ!と迫る二人。まさに四次元殺法!!
気がついたら拙者はザボーガーを買っていた。。。何を言っているかわかr(以下略

ディーラー名:バジルの造形魂+Y氏 完全変形 電人ザボーガー ゲット

こうして2010年冬の陣が終わった。だがこれですべてが終わったわけではない。
まだ夏の、そして来年の冬が控えているのだ。
多々買え! そして作れ!

おわり
(これからの拙者の活躍にご期待下さい)
スポンサーサイト

Comment

Comment Form
公開設定