拙者とiPhone その06

タイミング的にアレだ、HGがでないからとコツコツ旧キットいぢってたらHGで発売しちゃった、みたいな。


8月13日PM2:34
 その日、拙者は単独勤務のため、効き過ぎる空調をきった快適な空間で端末に向かっていた。開いている内容は先日起こったシステム不具合の報告と対策案である。
 どうしたものかと頭を悩めていると不意に、デスクに置いたiPhone3Gが震えたが一秒足らずで止まった。SMSメールだ。
 昼下がりのこんな時間である。ニュースサイトや通販サイトの広告の類かと思いつつもメールを確認すると、文面にはこうあった。
”ご予約頂いたiPhone4Gが入荷いたしました”
 
 文面には他に取り置き期間が10日間だとか書いてあったがそんなことはどうでも良かった。
 拙者はその日のウチに取りに行く気満々だったのだ。

同日 PM6:05
 職場の最寄り駅にあるSoftBankショップ。拙者ははやる心を抑えつつ、自動ドアをくぐり、店内を一別した。
 順番待ちカード発行機を見つけると発券ボタンを押す。44番…5人待ちか。

同日 PM6:25
 まだ順番がこない…。

同日 PM6:35
 あと3人…。

同日 PM6:45
 おいぃぃいっ! まだなのかぁぁっ?!

同日 PM6:50
 『お待たせしました、44番の方、どうぞ』
 …盛大にお待ちしましたYO!!
 拙者はやつれた風貌でカウンターの椅子に腰掛け、予約連絡が有った旨を伝えた。
 店員が用意を始める。さっきから覗いてて分かったのだがカウンターは4席。だが店員は二人しかいない。お盆だからでござろうか?
 「ええ、こちらが…で、こちらが…です。で、これが…」
 店員がけして流暢とは言えない手つきで書類を出し、説明していく。これでも3Gユーザーであることを伝えて極力説明の手間を省いたのだが…。
 ともあれ、拙者も出された書類に目を通し、早く終わらせる為にチェックする項目を吟味していく…すると、不意のその書面に影が差した。
 「あの、すいません」
 拙者の座ったカウンターが一番入り口に近かったからだろうか、客の一人がカウンター越しに店員に声をかけた。日焼けした肌と茶色く染めた長い髪の女性客だ。
 「コーヒーこぼしちゃったんですけど、雑巾ありませんか?」
 言われて一瞬フリーズする店員。そして心中で咆哮する拙者。
 またか! また拙者のiPhone受領を遅らせる気か!! おのれゴルゴム!!(注:ゴルゴムは関係ございません)
 その拙者の心の叫びが聞こえたのか、店員が再起動を果たす。
 「え、あ。…はい、えと…」
 拙者はこのとき確信した。
 こやつ、つかえねーーー!
 オロオロした店員を見かねたのか、別のカウンターで対応をしていた店員Bがやってきて、もう一度事情を聞く。かしこまって横に控える店員。
 いや、そこはかしこまってないでこっち戻って来るでござるよ。
 店員Bが話を聞き、すぐにバックヤードへ向かう。ついて行くダメ店員(呼称変更)。
 ついていくなよ! 手が4本必要なのか?!
 出てきた店員Aがティッシュボックスを客に渡すと、女性客は首を横に振った。
 「ダメなんです、結構こぼしちゃってて…雑巾ないですか?」
 入り口の方を見やると連れ合いとおぼしき日焼けしてがっしりした体格の男性客がポケットティッシュを握りしめて床を這いつくばっている。…うん、ティッシュ足りないでござるな。
 再びバックヤードに戻る店員A。そして親ガモについてく子ガモのようにそれに付き従うダメ店員。
 だからお前行ってどーするのでござる?! つーかさっきも手ぶらで出てきたじゃん?! 店の構造上そんなにバックヤード広くはないでござろう?! 手分けして探さなきゃ出てこないのか?!

 やがて出てきた店員Aは雑巾を持ち、ダメ店員はナニも持ってなかった…。
 店員Aはそのまま入り口脇で這いつくばっている男性客の所へ雑巾を持って行く。
 当然ダメ店員もついて行く。
 ここで拙者の怒りはK点突破。バッケンレコードでござる。
 着いていくなーーーー!

同日 PM7:34
ね ん が ん の あ い ふ お ん を て に い れ た ! !

いや、正直掛かりすぎでござるよ。トホホ;
スポンサーサイト

Comment

Comment Form
公開設定