企画室SOS!!

秘書Qは見ていた! 真昼の惨劇!

 5月。それは早春の時期、若い命がこの世を謳歌する季節―――。
 人々はゴールデンウィークで新体制になれない体を癒し、新たな活力を得、そしてまた歩き出す。
 5月。それは春の訪れを実感する時期。重いコートを脱ぎ棄てて、身も心も軽やかになる季節。
 
 だが、そんな明るい季節に、すでに机に突っ伏してる連中がいた!

 ―――都内、某事務部・企画室―――
 本年度から人員体制が見直され、2名体制(1名兼任の為、実質1名)が4名専属での体制一新となった。
 必然的にそれまでの部屋にはおさまりきらず、現在、会議室の一つを間借りし、企画室として運営している。

 会議室。それは会議の場(あたりまえだ)、常時使われることなく、必要な際に提供される空間―――。
 会議室。それは重要な意見討論の場。最も秘匿されなければならない、システムの重要な部分を決定する場―――。


 ゆえに、そこに窓はない。

 今、4人の男たちは潰れていた。
 あるものは机に突っ伏し、あるものは椅子の背もたれに体を預け、あるものはぬるいアイスコーヒーをストローで吸う。そして、拙者はパソコンに向かい、愚にもつかない日記を付けていた。

 「あづいッス…」
 拙者の対面の席で背うなだれたイケメンカリスマSE(自称)のMr.Sがうわごとのように呟く。
 もう何度目かわからないそのセリフは陽炎のごとく室内全員の頭の中にたゆたっている。
 拙者の左、室内の間取り的には下座に座るフクロウハカセはすでに休眠モードだった。
 上座に座る室長も、机に突っ伏してしまっている。

 発足一カ月目にして新生企画室はピンチを迎えていた。それもすっげー情けない理由で。

 「仮住まいと聞いてはいるが…これはちと辛いでござるな」
 「ほんとッスよ。なんとかしてくださいッス」
 イケメンカリスマSE(自称)が…面倒でござるな。イカでいいか。
 「酷いッス! このイケメンカリスマ癒し系SEを捕まえて…」
 増えてるぞ。
 「とにかくこの暑さじゃ仕事にならないッスよ。5月でこれって…夏どうするんッスか」
 想像して…全員の頭におなじヴィジョンが浮かぶ。
 「「「うん、無理」」」
 「大体全館冷房が昨日からONになってるはずなのになんでこんなにこの部屋だけ暑いんだろう?」
 室長が首をかしげる。
 拙者もその点はおかしいと思っていた。だがここの設備は全館集中管理になっており、昔使われてたのであろうリモコンを掛けていた壁用取付器具がある。当然リモコンはない。
 「うーむ。おかしいでござるなぁ…」
 拙者は茫洋と天井に埋め込まれた空調装置を見やる。
 「…もしかして」
 拙者は靴を脱ぐと机の上に上がり、空調装置に手を掛けた。
 「どうしたッスか?」
 「いや、スイッチの類が…あった!」
 拙者のその言葉に二人も顔を上げる。
 「ざ、斬奸君、どうだね、ソレで何とかなりそうか?」
 「どうなんッスか! どうなんッスか!」
 拙者はダイヤルツマミの脇に書かれた文字を確かめ、ダイヤルをひねる。
 「…ダメでござる。ウンともスンとも言わない…設定温度は27度になってるのでござるが…」
 「今の室温どう考えてもそれ以上あるッスよ?」
 「まあ、体感的な問題だからな…湿度とかもあるし…もしかしたらこれで27度なのかも…」
 「いやいや、室長、それおかしいッス! 明らかにこの部屋より外の方が涼しいッスよ?!」
 そんな二人のやり取りを聞きつつ、拙者は机を降りると、ぐったりとした体を椅子に沈めた。
 その時、なにか違和感を感じた。
 なんだ?
 拙者はもう一度視界に映ったものを見直す。言い合う二人。眠るフクロウ。白い壁。開け放たれたドア。対面のカウンター。秘書Q。

 その時、拙者と目があった秘書Qが―――嗤った。

 なにがきっかけになったのか、拙者はがばっと立ち上がるともう一度白い壁を見た。そこにはリモコンの外れたリモコン受け。リモコン受けの上には小さな張り紙。

『室温の設定温度
夏は27℃
冬は22℃です

スイッチは秘書席の横にあります。』

?!

スイッチは秘書席の横にあります?!

「イケメン!」
「承知ッス!!」
部屋を飛び出したイケメンカリスマSE(自称)が秘書カウンターに飛び込むと左右を見渡し、目的の物を発見。
「見つけましたッス! スイッチON!!」
叫ぶイケメンカリスマSE(自称)。悠然と仕事を続ける秘書Qはそれを華麗にスルーしている。

ゴウン

重い音を立て空調装置が動き出す!
「やった!動いた! 空調装置が動いたッス!!」
もうクララが立った並みの喜びようである。全企画室が泣いた!てなもんでござるな。
「良かった。気づいたのが今でよかった…。これが冬の一歩手前なんてことになってたら…」
「室長。恐ろしいこと言わんで下され…」

とまれ、こうして企画室最大の危機を切り抜けることができたのだ。
「ホー!」
あ、フクロウハカセが起きた。昼休み終わりでござるか。
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拙者とテッカマンブレード その09

GWが明後日までと思ったら大間違いだっ!


や、斬奸でござるよ。みんな、G.W.は楽しかったでござるか?
拙者は東奔西走。伊勢原で大山を登り、甲斐で寺ともめ、大阪でおかんに会い、大変でござった。

つーかイベント大杉でござる。

が、そんな中でも拙者のモデルスピリッツは止まらないっ!

ヒゲゾルビー氏から譲り頂いたクリアパーツをはめ込み、ようやく、ついに、やっとこさ完成しました。


こちらっ



テッカマンブレーーーー(ブツッ ←マイク故障)



漢前のできばえっ!

そして全身図がこちら。


ここまで引いてもテックランサーの全身がフレームに収まりませぬ。でかいエモノというのは見栄えがするものでござるがここまでとは…(うっとり)
いやもう大満足でござる。
惜しむらくはこのテックランサー、ツインブレード状態(あ、久々のPSO用語でござるな)の握り手がないこと…ここらへん、エビルのボーナスパーツとしてついたりしないでござろうか?
え? ダメ?


二の腕が短いため、ジョイントの収まりが若干悪いでござる。これはもしかしたら拙者の穴あけが悪かったのかもしれません。今度ヒゲゾルビー氏に訊ねてみよう…。
あと、気になったところは強いて上げるとわきの下のフィンパーツ。胴体と一体整形のためか若干モール度が甘いでござる。ここも別パーツならうれしかったでござるなぁ。

さてお待ちかねのボルテッカ。


ちょっと黄色かかってしまってるorz



肩アーマーの接続が秀逸でポーズにぴったりと合ってくれます。ここら辺は設計の勝利でござるな。



背面から。センサーパーツはすべて裏面にスチールシルバー。表面をクリアグリーンで滑らかさを増しています。

以上! 激ゾリ同好会によるテッカマンブレードでござった!!!




考えてみれば拙者にとってのテッカマンブレードは鈴木典孝氏のコミック版でござった。

話の大筋は変わらないが、若干設定が違ってたと思う。
突如として起こる異性人の大攻勢。壊滅し、脱出したクルーの前に現れる異形の巨人。そして退避した居住ブロックで遭遇するなぞの少年。顕現する白い騎士。巨人を倒し地球へと帰還。荒廃した大地で出会う少女。生き残った僅かな人類との合流。再度の攻勢のため、必要な資材を求め再び宇宙へと向かう騎士。悲しき従者との対決。30分の壁、そして敗北。地球に突きつけられるのは騎士の仮面と資材のみ。「月へ、そこに騎士は生きている---」6ヵ月後、新たな宇宙船を建造した人々は再び宇宙を目指す…。
とまあ、雑誌連載時はここで終わる。思いっきりもう「俺たちの戦いはこれからだっ」的な打ち切りでござる。

正直陰影の強い画調で描かれたハードSF系な本作品は掲載雑誌の色に合わなかったと思う。なんせ連載してたのがコミックコンプ。そう、伊藤岳彦氏の「宇宙英雄物語」、吉富昭仁氏の「ローンナイト」そして放浪漫画として有名な長谷川裕一氏のダイ・ソードなど、かわいい女の子満載な作品が列挙した雑誌である。そんな中で登場人物中女性がたった二人だけという作品が読者層に受けることもなく、残念な終わり方をしてしまった作品であるといえよう。でも拙者は思うのでござるよ。少なくともアニメ本編よりもヒロインはかわいかったと。(爆)
その後、コミックコンプは角川御家騒動で休刊となり、作品はいくつかの出版社に散り散りになっていきました。ブレードはメディアワークスが拾ってくれたおかげで、後日最後のエピソードを加筆され、コミックスとして刊行されています。


月へと向かう一行の前に立ちふさがる異形の影。そして5人のテッカマン。地上で共にすごした少女が全ての記憶を取り戻す時、最後の希望が目覚める。誰が望み、誰が仕組み、誰が哂うか。スペアとして生を受けた男が叫ぶ。「この飢えは! この渇きは! たとえ全宇宙を手に入れたとしても満たされはしない 全てを得、全てを失った俺が最後に求めるもの、それが貴様だ!」そして崩壊する月を背に決着の時が至る。だがそれは、宇宙を崩壊させる対消滅爆発の引き金でもあった。阻止する方法はただ一つ、その身を糧に放つ光で月一つ分の重力を支えること。地上へ帰還した仲間が空を見上げるとそこにあるのはたった一つの渦(ボルテックス)。それを見上げ固く誓う。地上を復興し宇宙船を建造し、いつか必ず助けに行く、と---。



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