そして、合流

言われるままにINTをあげるべく、拙者はアクロニアシティの東で途方にくれていた。
装備はスモッグと短パンにサンダル、そして短剣。
…正直言って冒険者というより村の青年Aである。
まあ、駆け出しの冒険者などこんなものでござろうな…。
納得半分、あきらめ半分で拙者は可動橋を歩いていると、横合いから声をかけられた。
「まちたまえ、そこの青年」
「?」
振り返ると、白い羽でふよふよと浮いている、眼鏡をかけたタイタニアの青年が居た。
「ふむ、その身なりだとまだ初心者だな?」
「あ、ああ」
拙者が答えると彼は何度も頷き、こういった。
「ふむ、心身ともにいたって健康そうだな。どうだ、うちのリングに入らぬか?」
「リング…ふむ、ギルドやチームといった類か」
「ああ、そうだ。これらの書類。…こことこことこことここと…それからここにサインをもらえればOKだ」
Σ多いな!
拙者はなにやらデジャヴを感じつつ書類に目を通す。なになに、新規参入者の皆様へのご案内…リング登録制約内容…保険システムのご案内…契約書…誓約書…委任状…」
「…ハカセ」
「いまなら新規加入特典でウエストポーチとブーツをぷれぜ…うん、なんだ? って今なんと?!」
「クックックッ…貴様はここでも実験体勧誘してるのでござるかーーー!」
「げげぇ! ZAN!?」

こうしてハカセと無事合流でき申した。
「あ、それから契約書の人体実験項目は全部削除でござるよ?」
「シクシクシク」
ついでにウエストポーチとブーツはしっかり頂きました。

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